挫折と成長 金髪のお兄さん②

2023年05月13日 23:00


天白ギター教室 ギター講師 森 拓也です。



前回の続きです。



ギターを辞めたあと、東京の友人から使ってないスケボーを貰っていたのを思い出し、気を紛らわせるためとりあえずスケボーにチャレンジすることに!


最初はコケるかコケないか身体をくねくねさせながら、家の近所の道路で練習してました笑


安定して乗れるようになった頃、スケボーの雑誌を買ってきて「オーリー」という技を知り早速挑戦してみることにしたんですが、これがまた難しい。


多分5センチも飛んでなかったと思います笑


でも誰かにとやかく言われることもなければ比べる相手もいなくて、出来ないなりに1人でスケボーに没頭してるのがとても心地よかったんですよね。



そんな感じでいつものように家の近所で練習をしていたある日



金髪でヤンキー風な明らかに年上のお兄さんが、宅配用バイクに乗って僕の方に向かってきたんですよね。
しかもずっとこっちを見てる気がする...


当時の僕からしたらビビりな性格もあり、イメージ的に金髪でバイクでコワモテお兄さんといったらヤンキーで、まさにヤンキーの三拍子が揃った人がこっちに来たんですよね笑



もうめっちゃ恐怖でした笑



本能的に絶対に目を合わせてはいけないと感じて


「早く行ってくれー!」


って心の中で思いながら気づいてないふりをしていました笑笑


角を曲がって過ぎ去ったのを確認して

「絡まれなくて良かったー!」

って安心してほっとしたのも束の間...


さっきの金髪ヤンキー宅配バイクが戻ってきたんですよね笑笑



もう、サーって血の気が引いて冷や汗が出て
「え?俺なんかした?」
「カツアゲ?ボコボコにされるん?」



しかもバイクから降りてこっちに向かってきていて



「うわー終わった...絶対絡まれるじゃん」と思って覚悟してたら


お兄さんが「スケボーやってるの?ちょっとやらせてくれない?」


断れる訳もなく「はい...」と返事をして嫌々貸しました。


そして、少し助走をつけて軽やかにスケボーに乗り、華麗にジャンプ!!


「え?なんかすごいんだけど?」

「てか、めっちゃカッケェーー!!」


金髪でダボっとした服を着ていたせいなのか、スケボーしてる姿がとてもカッコイイんですよね。しかもめちゃ上手い!スケボーしてる姿がとにかく似合うんですよ笑


いくつか技を披露した後、スケボーを返してくれて


「最近よくここで練習してるよね?俺昔スケボーやってたんだけど俺で良ければ教えようか?」


って言ってくれて内心「見た目とは真逆でめっちゃ優しいんだけど?てかなんで知ってるの?しかも教えてくれるの?」


話を聞いたらデリバリーのスタッフをしている方で、
配達中にスケボーの練習しているところをよく見かけていて、気になって声をかけてくれたらしいです笑


見た目と優しさのギャップで気持ちが追いつかないまま、その日は日がくれるまで練習に付き合ってくれました。


「人は見かけによらず」まさにこの言葉通りの体験をする事ができました笑


そこから度々、配達の合間にスケボーを教えてくれるようになり警戒心も解けて、気付けばヤンキーお兄さんからカッコいい憧れのお兄ちゃんみたいな存在になってました笑


そんなある日、お兄さんがスケボーをしていた時の話をしてくれました。


「俺も最初の頃はオーリーが全くできなくてさ、何度もコケては擦りむいたりもして周りから笑われたりもしたけど、少しずつコツを掴んできて、周りを気にせずできるまでずーっと練習してたらできるようになったんだよ!今はもう昔みたいにスケボーすることは無くなったけど、君がいつもここで練習しているところを見て当時のことが懐かしくてさ...」


一見するとイケメンで何でもすぐに出来ちゃいそうなお兄さんで「努力とか汗かいてとかダセェ!」と言いそうな雰囲気があるのに、話を聞いたらめっちゃ努力するタイプだったんですよね。


最初はなんとなく聞いていたのですが、忘れかけてたギターの事を急に思いだして...



僕はこのお兄さんみたいに本当に努力してたのか...



何かと言い訳して自分には向いてない出来ないと勝手に決めつけて、努力することを怠ってたんじゃないか?


そもそもこのお兄さんみたいに、出来るようになるまで努力することが自分には出来ていたのか?


大して努力もしてないのに悟ったかのように自分には出来ないと決めつけて、言い訳してる自分がめちゃくちゃダセェなぁって。


そう思ったら、急に自分が恥ずかしくなったんですよね。


その後もしばらくスケボーをしていたのですが、それからお兄さんと会う事はなくなり、スケボーをする頻度が少なくなっていきました。


スケボーへの興味も薄れてきた頃、お兄さんがしてくれた話しがずっと頭に残っていて...


とりあえず押し入れに閉まっていたギターを取り出して、ホコリを払い弦を張り替えました。


ジャラーンと鳴らした音はどこか懐かしくもあり、少し切ない音で心もとなかったのを今でも覚えています。



この時妙にギターの音が心に響いたんですよね。



「やっぱりこれだ!」って思ったのと同時に「また友達とギター弾きたいな!」って気持ちが込み上げてきて、ギターを再開することにしました。



金髪のお兄さんありがとう!



今も元気にしてるかな...



今回はこの辺で!



最後までお読みいただきありがとうございます!



次回もお楽しみに♪

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